FC2ブログ
    web拍手 by FC2

    「アラビアのロレンス」野口五郎

    「アラビアのロレンス」野口五郎
    作詞・藤公之介 作曲・編曲 Osamu Shoji ( 東海林修 )

    1977年秋の六都市コンサートが初演のこの作品。
    NHKのテレビ、「ビックショー~夢を追いかけて~」でも
    歌われていますので
    ファンだけでなく 聴いたことがある方も
    たくさんいらっしゃるでしょう。

    藤公之介さんらしい 深い詩の世界。
    作家の人生観が この一曲に込められていることを感じます。

    そしてその世界観が
    Osamu Shoji の音楽と 野口五郎さんの歌声によって
    より大きく 果てしなく広がっていきます。

    若い頃は すてきな異性とめぐり逢うことに憧れ
    男女の恋愛に興味の対象が傾いたものですが

    年を重ね、
    長く生きてきますと
    そういうことではなく
    生き方について深く考えるようになります。

    年を取られたのですね、と憐れまれるかもしれませんが、
    逆に年を重ねて なお恋愛に興味を注いでいる人がいたとしたら
    それはそれでどこか気持ち悪く、なにかしら危険なのではないでしょうか。

    もちろん 愛情や憧れは
    生きている限り変わらずに持ちつづけるものだと思っております。

    生き方、と漠然と言いますと
    なかなかわかりにくいと思いますが
    「どう生きて、どう死ぬのか」ということだと思います。
    そのことは五郎さんがご自身のコンサートなどでも
    語られていることでもあります。

    若い頃は どう生きるかも良くわからず
    人生に迷い、夢もよく見えず
    悩んだように思います。

    そんな時 何が勇気づけるかというと
    この「アラビアのロレンス」というような
    迷いをふっ切ってくれる
    歩いて行くべき道を示してくれるような
    歌であったように思います。

    今聴くと さらに よくわかり、
    あぁ そうだったんだなぁ、と
    この歌の意味を実感します。

    ふたまたの別れ道 旅の無事を祈ろう
     二度とめぐり逢えないかもしれないけどいいのさ
     胸に残る道連れはそんなやつさ


    たとえ二股の別れ道で
    見送る人がいたとしても
    たとえ二度とめぐり逢えないとしても
    心にずっと生き続ける人がいる。

    心に添う その存在は
    その人の人生にとっての「道連れ」です。

    孤独に生きる人生であったとしても
    心の中で自分の生きる道を指し示す人がいれば良い。

    この歌詞が当時は よくわからなかったのです。
    なんて難しい詩なのだろう、と思っていました。

    けれど今ならわかります。
    それほど いろんな出逢いと別れを重ねた、ということでしょう。

    若い方には このような名曲を
    たくさん聴いていただきたいのです。


    この作品も Osamu Shoji の曲と編曲が
    沁み渡ります。
    ピアノのイントロも Osamu Shoji ならではのメロディ。

    野口五郎さんも
    この世界を自分自身がかみしめるように
    この歌を歌われ、
    見事なまでに表現されています。


    追記・この作品が収録されている'77秋の六都市コンサートは
    2016.09.28 タワーレコードさんにより 復刻されました。
    6大都市コンサート77
    スポンサーサイト